第1章

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(全く困った人だ…) 私は心の中でため息を吐く。 彼、王太子殿下であるアレックス様はこうして時々、強面の護衛騎士団の方々を引き連れ食堂へとやって来ては、私の邪魔をする。 しかも、来るのはいつも昼時というとっても忙しい時間帯。 相手をしている暇は正直無いのだ。 大体、王太子殿下ともあろう方が、なんで只の町娘なんかに声を掛けてくるのか疑問だ。
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