ぼくのきもち

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それなのに、 こんなに僕が好きなのに、 こんなにいつも見つめているのに、 彼女には最近彼氏が出来たみたいなんだ。 そのせいで、 今日も彼女は学校から帰ったのは夕飯過ぎの時間。 ここのところ、 毎日のように遅い。 もちろん、 すごくショックだった。 僕がこんなに近くで思っているのに、 他の男の事を好きになっちゃうなんて。 どんな男だか見てやりたいと思う。 適当な奴だったら承知しないつもりだ。 だって、 自分で言うのも恥ずかしいけど、 僕だって結構イケてるはずだと思う。 外を歩いていたって、 すれ違う女の子によく声を掛けられる。 それって、 そう言う事でしょう? そんな僕を差し置いて、 彼女を射止めたのはどんな男だって思うのは、 当然だよね。 でも、 彼女の楽しそうで、 幸せそうな顔を見ていると、 辛くても、我慢しなきゃなって思うよ。 僕が知っている限り、 初めてできた彼氏だもの。 出来ることなら、 僕が色々なところに連れて行ってあげたいけど、 今はその男に任せてやるってところさ。 本当は……悔しいけどさ。
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