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『箱』 カギを無くした箱に眠るものは、コイゴコロ… 二度と開かぬように…奈落へ沈めた心 それぞれに進めた歩みのハズなのに… わかっていたはずなのに、その手を離せば、友達や知り合いなんかに、戻れない事ぐらい。 奈落に沈めた心に刺さる欠片が…血を流す。 やがて、その血を媒体として、真っ赤な花が咲くだろう。 心を虚空に誘う、破壊と言う名前の真っ赤な花。 それが、私に課せられた宿命と言う名の罪滅ぼし そう言えば、ある人が言ってたっけ。 貴方の心にある闇は、貴方の瞳に似てる。 暗闇の続く、底の無い奈落、真の暗闇、貴方の瞳には、光を感じない。 生きているの? 生きているの? 生きているの? 問いかけても出ない答え、ただの入れ物… 人の形の空っぽの箱… それが、今の貴方の姿。 恐らく、あの死神でも、涙を流してしまうかも知れない。 今日も…箱は落ちて行く。終わりなき奈落へ。
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