序章

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――――噴射された青白い光は線となり、少女は弾丸のごとく飛んでいく 宇宙空間の為、対して邪魔になるものもなく、50kmを一分で進む そして、人類居住区が近くなると進行方向に噴射口を向けて、逆噴射 ある程度の速さまで落ちると、逆噴射を止めなすがままに進んでいく 人類居住区に近づくにつれて、薄い膜が何回も少女をすり抜けた この膜は、接近者が人間であるか地球外生命体かを判断するための膜だ。地球外生命体と判断した場合、全ての膜に地球外生命体を麻痺させる程度の電流を流す さらに進むと、人類居住区を囲む見える膜が、“見えてきた” それに触れると、少女の体が一時的に停止し、目に見える電波が少女の体を駆けめぐる 何回も何回も電波が駆けめぐると、いつの間にか少女の辺り一面がまるで別世界のように黄緑色になっていた――――
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