絶望な日々

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青空が広がる。 綺麗な空色に薄く筆で書いたような雲が広く掛かっている。 いい天気だ。 と僕は学校の屋上に寝そべりながら苦笑を浮かべながら思った。 僕の名前は神北レオ。 僕は父がイギリス人、母が日本人のハーフだ。 僕の髪は金髪で瞳は漆黒のような黒色と完璧なハーフである。 僕の幼少の時は父の仕事が外交関係の仕事で、冴え渡る頭脳を使ってうなぎ登りのように上手くいき、家庭は明るく幸せだった。 だが僕が小学生になったとき、問題が起きた。 まずこの外見的な特徴があり、金髪で漆黒の瞳、更には運命なのか、偶然なのか、解らないが目つきが悪かったこともあり、僕に対して奇異な目線が向けられた。それが嫌で嫌で仕方なかった。 だが、問題はそれだけではすまなかった。 僕はあまり思いたくないが、遺伝的なのかは解らないが頭が良く、運動神経も抜群だった。 よくテストの返却の時などには先生からよく褒められたが、周りの生徒は皆、僕に冷ややかな目線を向けた。 そんなことが続いたので、友達などいない。いや作りたくもなかった。 そして、父と母が死んだ。 父と母は仕事でイギリスに向かった飛行機が、原因不明の故障でイギリス郊外の山中に墜落。乗客員及びパイロット全員死亡するという事故に遭ってしまった。僕は知人の家にいたため無事だったが、僕が唯一心を打ち明けられた両親を失った。 僕は運命を、神も、何もかも恨んだ。
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