絶望な日々

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そんなこんなで、現在僕は中学二年生だ。 相変わらず奇異な視線を向けられ、それが嫌でこうやって普段は開いていない屋上を、先生達の了解を得て、屋上に逃れるのだ。 季節は春。 心地好い風が吹き、心も豊かになる人が多いと思うが、僕は心が幸せに満たされた日々を両親が亡くしてから忘れてしまったと思う。 補足だが、僕は両親の死亡後、親戚の家に引き取られたが、中学へ進学と同時に、昔住んでいた家に今は一人で両親の保険金と貯金を親戚から引き出して貰い、暮らしている。 「なんで、こんなことになってしまったんだろうな…」 と見上げている空に問い掛けても、答えが返ってくることはない。 すると、屋上の扉が開かれ、訪問者が現れた。 「こらっ!!また屋上で寝てる~」 訪問者では知人だった。 「美莉…またなんでここに?」 今現れた、僕にとって、数少ない知人の中でも一人しかいない同級生の、花園美莉(はなぞの みれい)である。 両親同士、昔からの付き合いで、美莉とは小さい時から触れ合いがあったが小学生の時の記憶があり、意図的に美莉とは友好的な関係は作らないようにしていた。 「だって、またレオを探しに教室に行ったらいなくて…ここかなって思ってきたんだ」 「懲りないな…僕は人との関係をもう持たないと決めたんだ」 「だけどさ!!生きていく中で絶対一人では生きていけないから人は誰かといるんだよ!!」 美莉は真剣な眼差しで僕を見ていた。美莉は僕の閉ざしきった心を開けたい、そしたら仲良くなりたいの一心なんだと思うが、だからこそ僕は美莉とは友好的にはならないように気をつけているのだ。
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