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「何度言っても無駄だよ、君だって見たでしょ。昔から皆、僕に向かって変な奴にしか見ないんだ。だから僕は決めたんだ。友達、いや人との関係を絶つと…」
「レオ…」
僕の心に暗い闇が覆うような感覚が襲い、くっと顔を歪ませる。
「けどっ…!!」
とタイミング良く、休み時間終了の鐘が鳴る。
その鐘を聞いた美莉は悔しそうな表情を見せた。
「ほらっ、鐘鳴ったからクラスに戻りなよ」
「わかった…」
とぼとぼと歩いてクラスに戻る美莉を見届けた後、僕は空を見上げて一息吐いた。
そうこれが自分の生き方なんだ。
と心の中に言い聞かせながら思うのだ。
そんな思いも虚しく時は流れていく。
結局最後まで授業をサボった。
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