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――わぁっ…紅鬼(こうき)様と蒼燕(そうえん)様だ!!
―今日のお2人も変わらず凛々しく、お美しい…!
―朝からお2人を見る事ができるなんて、幸せ過ぎる……ほぅっ…
2人が歩いて教室に近づいていく度に周りからはそういった会話が増してくる。
「紅鬼様と蒼燕様、って…相変わらずというかなんというか…」
自分達を指す呼び名に笑みを零すは雅
「紅鬼は尊敬と畏怖の念を込めて、蒼燕は紅鬼だけを慕い着いてまわる事から付いた名…だったか?」
「後、挙げるとするなら容姿だよな」
昂希の目は紅くて髪は黒いし、俺の場合は容姿の他に喧嘩してる時の様が含まれてるけど、
「それにしても、何故俺の呼び名はこうき、なんだ?べにおにでもあかおにでも良かっただろう」
「さあねぇ…そこは俺も分かんないよ。でも名前と呼び方が一緒って面白いよな」
「俺はそうは思わんがな」
はあっ…と溜息を漏らすは昂希
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