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…
―鳥達が朝を告げる
それを合図に目を覚ます男。名を西城昂希という。
昂希は広い和室の真ん中に敷いてある布団からゆっくりと起き上がり、寝着として着ていた着流しの乱れを直した。
「…朝、だな。―ふぅ」
目を開けた障子の外に向けるが辺りはまだ薄暗い。だがいつもこの時間帯から起きる昂希にとっては見慣れた光景だった。
暫くのんびりと外を眺めた後学園に行く準備を始める。
言い忘れていたが此処は寮だ。何故和室?と言いたい方もいるだろうが、敢えて言える事があるとすれば―『西城昂希だからこそ出来る』―ぐらいだろう。
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