プロローグ

2/2
前へ
/23ページ
次へ
ーあたしがパパのママになる! そういった少女があまりにも可愛そうで。 ーパパ、ありがとう。 真っ赤になりながらお礼をいう少女があまりにも愛おしくて。 そして……。 私はいまここにたつ。 いけないことかもしれない。 お節介なだけかもしれない。 でも……。 私はこの家族を放っておけない。 自己満足だと思われてもいい。 自分のエゴなのかもしれない。 震える指で呼び鈴を鳴らす。 「はい?」 あの人の声がした。 「あ、あの!私は……!」 この日、呼び鈴を押したことで。 私の世界は変わった。 よくも、悪くも。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加