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目を覚ますと、いつもより早く起きてしまっていた。
まあ、昨日から気分がウキウキし過ぎちゃってほとんど寝れなかったんだよね。
だって今日はこの町に帰って来てから初めての、毬奈とのお出掛けなんだもん!
ああ~、待ち合わせの9時が待ち遠しいなぁ。
気持ちが抑えられなくて、布団の上を転げ回ってしまう。
ひと通り溢れ出る気持ちを発散させてから、身体を起こす。
時計を見ると、まだ6時をちょっと過ぎたくらいだ。
んー……まだ時間に余裕はあるけど、あんまりのんびりしてるのもアレだよね。
僕はひょいと立ち上がって、1度大きく伸びをした。
それから布団を片付けたり、身支度を済ませてから台所スペースへ向かう。
さてっと……今日の為に色々教えて貰ったし、頑張ろう!
「よーし、やるぞー!」
ぱんと両手で頬を叩いて気合いを入れてから、僕は包丁を握りしめた。
●
目を覚ますと、いつもより早い時間に目が覚めていた。
朝とは言ってもまだ日が昇ってなのか、辺りは薄暗い。
枕元の時計を見やると、針は6時過ぎを刺している。
……大会や朝練でもない限り、まだ寝てる時間だ。
ましてや特に早く起きる必要もない土曜日に、私はどうしてこんな時間に起きてるんだろう?
ため息をついて、ベッドの上に寝っ転がってみた。
だけど眠気は完全に飛んでいて、目もばっちり冴えている。
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