第二戦・青龍剣

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「姫が最近 『“せいりゅうけん”とはなんだ?』 と仰っていると付き人が報告してきました」 「なんと!」 貞敬はまた霧矢の方を向いた。 「付き人と言えば、火ヶ峰郁哉(かがみねいくや)…だったか?」 火ヶ峰郁哉とは、八剣家に遣える十人の忍びのうち、美弥姫の付き人である。 年齢は16歳。 常に姫のそばに居る。 「はい」 「郁哉には姫が幼い頃から懐いていたからな」 貞敬また前に向き直りながら言った。 「咲耶(さくや)にも懐いておりましたが」
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