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「もしもーし。」
「…っ…。」
「おーい。起きろー。」
「!?」
初対面の人間に、しかも異性に頭を撫でられていた。
ボボッと顔が熱くなり、慌てて起き上がったら、彼のおでこに直撃して、しばらく二人で悶絶した。
「元気そうだな。何より。」
おでこをさすりながら、ニッと笑う。その顔に、見覚えはない。
「……。」
パクパク口を動かしてみたけれど、掠れた息が洩れただけだった。
「大丈夫。気にすんな。」
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