さらわれて。

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ハルキさんのお母さんは、ご飯を食べるように勧めてくれたけれど、食欲がないので…と遠慮した。 あまりにいきなり色んな事が起こりすぎて頭がついていかない。 叔父さんと叔母さんの事も心配だった。 いくらハルキさんから連絡してあるとはいえ、私からは一言も伝えていない。 私の携帯電話の番号は二人とも知っている。 かけようと思えば、直接電話をかけて本当かどうか確かめる事も出来たはずなのに。 「……。」 何度開いてみても、着信もメールもなかった。
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