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「ジョージを可愛がってやってな!オレはステファニーと浪漫飛行に出る」
「またワケの分からない事を…」
ゲームコーナーを離れ、店の外に出た。
吹いてきた風がよどんだ空気とさっきの熱の余韻をさらっていく。
「ジョージ、大切にするね」
シンプルだった学校指定カバンに、可愛くないジョージが揺られて笑っている。
見れば見るほど愛着がわくのが不思議だ。
「じゃあ、オレもカバンにつけよーかな」
ステファニーはギャルもビックリな上向きまつげで笑顔を振りまいている。
ジョージよりは可愛い、と思う。
「また、遊ぼー、な」
「UFOキャッチャー以外。ハラハラして寿命が縮む」
「おう」
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