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レモンのあまりの酸っぱさに、私はオレンジジュースを飲み干した。
あぁ、甘い。でも、さっきからオレンジジュースを飲むたびに頭がボーっとしてくるんだよね…。
うぅ………。
なんか眠い…。
帰りたい。
帰ろっかなぁ。
爽やかお兄さんと話している紗英ちゃんの背後に近付き、肩をポンポンと叩き、こちらに向いてもらった。
「…私、帰るね」
紗英ちゃんに言うと、私は満足して、いくらかのお金を紗英ちゃんに渡し、個室から出た。
「えっ、ちょっ…ま…!!」
紗英ちゃんが私を呼ぶ声が聞こえる。
でも、いいんだ。
だって、もう眠いし疲れたし…早く帰りたい。
ごめんね、紗英ちゃん。お先に。
受付を通って、外に出た。
あー…!
もう真っ暗だ…。
早く家に帰ろー。
足がなんかフラフラする…。
頭もボーっとして変な感じだ。
お店を出て、家路まで歩こうとしてるけど…なんか…足フラフラして、上手く歩けないや。
もう…今日はとことんツイてないなぁ…。
早く帰って、ジャージに着替えてゴロゴロしたい。
もう何もかも、今日のことがなかったみたいに忘れて、寝たい。
あー…こんなに歩いてるのに、まだ…つかないし……なんか…気持ち…悪い………かも………。
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