第2話:復讐の殺人

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「分かりました。こちらです」  事務室に案内される俺と洋子。 「何時ごろの映像を見られますか?」 「二十二時」  店員がテープを再生させると、モニターに店内の様子が映し出された。  時刻が二十二時になり、後藤が店内に入ってくる。 「洋子!」 「後藤さんね」 「それはそうと、赤山は来ないね」 「でも赤山はレシートを持ってたのよ? 来る筈よ」  しかし、いくら待っても赤山は来なかった。 「洋子、赤山の所へ行こう」 「そうね」  俺と洋子は車で赤山の家に戻った。  玄関先で赤山と話をする。 「赤山さん、秋子さんを殺したのは貴方ですね?」 「ちょっと聡!?」 「何を言ってるんですか、刑事さん? 俺にはアリバイが」 「貴方のアリバイなら崩れましたよ。貴方が持っていたレシート……それは、角山書店の後藤さんが買い物をした時に貰ったレシートですよね? 貴方は秋子さんを殺害後、後藤さんからレシートを譲り受けた。違いますか?」 「そんなの憶測に過ぎない! 俺を犯人にしたいんなら、証拠を持ってこい!」 「ではレシートを貸して頂けませんか? レシートに後藤さんの指紋がついてないか調べさせていただきます」 「なっ……!」  赤山はその場に膝をついた。 「秋子の奴、俺の妹を自殺に追いやったんだ! 全部アイツが悪いんだ! だから殺してやったんだ!」 「詳しいことは署の方で聞きます」  洋子は赤山に手錠をかけると、彼を車に乗せて警視庁へ向かって行った。  その後、警察の調べで後藤も共犯者だということが判り逮捕されたという。
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