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「お呼びですか、大天使様?」
「よく来てくれたね、フロン。見てごらん。お前の好きなユイエが花を咲かせたよ。」
「まぁ、きれい!」
「………。」
「ウフフ。私、ユイエの花って大好きです。素朴だけど、明るくて、元気な気持ちにさせてくれるから…。
私も、この花みたいになれるといいな。」
「…フロン。これから、私が言うことをよくお聞き。」
「はい?」
「大天使ラミントンが天使見習いフロンに命じる。
魔界へおもむき、魔王クリチェフスコイを暗殺せよ。」
「…はい?」
こうして私フロンの魔界への旅が始まりました。
この時は大天使様の真意がわからず、ただひたすらに命を真っ当しようと思っていました。
でもこうして魔界に来たことによって、私はあの人に会うことができたのです。
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