第一話「行ってくだちい」

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「だるい…」 その言葉が静まり返った教室に響き渡る 「おい、誰だ?今しゃべったやつ」 教師が怒り口調で言う。 (んなこたぁ、どうだっていいじゃん…) 「勝手な私語は許さんぞ」 「高岩くんがいいましたぁ」 ひとりの女子がそう言った。 そして後に続いて教室にいる全員が「高岩」という名前を発する。 「ちょっ、お前ら!全員してなんだよ!」 「高岩…後で職員室に来い。」 くそがっ 小さくそう呟き、席にすわる 「高岩ぁ、なんかいったか?」 「別に…」 教師はその言葉に反応もせず授業を進めた。
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