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はっ!
座席から飛び上がるように起きる青年。
辺りはもう暗くなっていた。
「まだ終点じゃねぇのか。」
青年はポケットから携帯を取り出し、時間を見る。
19時11分
今日は何時もより時間がかかっている。
週末という事もあり、外出や帰宅ラッシュだった。
次は〓終点。桜ヶ里駅前です。
よいしょっと。
青年が降りようとした時だった。
バスが急にブレーキをかける。
青年は声を出す余裕もなく、前に投げ出される。
目の前にはなぜかフロントガラスからはめだしている、鉄筋。
青年はもうだめだと諦めた。
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