第一話「行ってくだちい」

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はっ! 座席から飛び上がるように起きる青年。 辺りはもう暗くなっていた。 「まだ終点じゃねぇのか。」 青年はポケットから携帯を取り出し、時間を見る。 19時11分 今日は何時もより時間がかかっている。 週末という事もあり、外出や帰宅ラッシュだった。 次は〓終点。桜ヶ里駅前です。 よいしょっと。 青年が降りようとした時だった。 バスが急にブレーキをかける。 青年は声を出す余裕もなく、前に投げ出される。 目の前にはなぜかフロントガラスからはめだしている、鉄筋。 青年はもうだめだと諦めた。
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