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ジジ…ジジジ…
青年はゆっくりと目を開ける。
「あ、あれ?」
目の前には黒い玉
「あっまた出てきた。」
声がする方に振り向くと、ピシッとスーツをきて、眼鏡をかけた恐らくサラリーマンであろう男がいた。
「…だれ?」
青年は顔をひきつらせ、男を見る。
「君も死んだ?」
青年は少し考えたあと、あっと顔を上げる。
「死んだわ…。でも生きてる。」
「ここにいるみんなそうなんだよ」
サラリーマン男がそう言う。
焦りで周りが見えなかったが、改めて見ると、他に5人ほど。計7人いた。
「君はどうやって死んだんだい?」
「俺は…バスが事故って…」
「それは気の毒だね。あっ人にいえないか!」
面白くもない冗談を言う。
「…え、えっと!とりあえず自己紹介なんてどうでしょうか?私は斎藤孝雄。32歳。会社員やってました。じゃあ君。」
横の男を指す。
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