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全員が自己紹介を終えたが、はなすこともなく部屋は静まり返る。
「いやぁしかしここはどこでしょうか。」
窓の外には普通の変わらない景色。
「あれ?ここ東京?」
外には勇ましく立つ東京タワー。
高岩は窓に近づき、鍵に触れようとするが、なぜか触れることができない。
「無駄だよ。おれも何回もやったけど一回も触れなかった。」
山下がそういうと
「玄関も…駄目でした…。」
朝山がそう言い足した。
「どうなってんだこの部屋。」
高岩はそう呟く。
「しかしこの玉何でしょうかね。」
この部屋にいる全員がそう思っていただろう。
斎藤が黒い玉のとこに近寄り、ペチペチと玉を叩く。
「なんか…ツルツルしてます。」
「そりゃあみりゃあ分かるだろ」
斎藤に対して高岩がツッコミを入れた瞬間、黒い玉が急にガシャンッ!と音を立て、左右に勢いよく開いた。
「…びっくいしたー…」
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