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どれくらい眠ったのだろうか。マーズはふと眼が覚める。
「.......ここ.......は ....」
(死んだのか?俺は.....)
最初に思ったのがそれだった。
村な町を出れば、必ずと言ってもいいほど魔物が住み着いている。
この世界が光を閉ざして早10数年。魔物は生殖等の為、独特の進化を遂げた。
超音波等を使い、獲物を探す魔物。鼻で匂いをかぎわける魔物、暗い中でも前を見れるように眼を特化させたものなど。様々である。
よって、人一人があんなところで倒れようものなら、5分10分程度で魔物が群がってくるに違いない。
しかしマーズは死んだ訳ではなかった。
マーズが今いる部屋は4畳ほどの小部屋。そして布団が敷かれていた。
さらに外は相変わらず暗い。
そして、マーズが生きていることを決定づけるかのように
「あっ!気づいたんですね!!よかったー。」
と、一人の女性が歩み寄り、3人の子供が扉に隠れてこちらをじーーっと見ていた。
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