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私は『』だから、そうやって生きるしかない。
無意識に
無為式に
ムイシキに
『そうなるようにしかならない』ように存在するしかできないんだ。
私が存在することで、周りの世界は組み替えられてしまう。
これは単なる自惚れなんかじゃあなくて、
自虐とかいう、生易しい温いものでもないんだ。
そもそもの成り立ちを片っ端から引き剥がして破壊し、粉砕する暴挙を、自虐を、私のムイシキは強行してしまう。
それはもう、誰にも手の着けられない、どうにもならない『悪いこと』でしかない。
――――嗚呼、私は…どうしようもない『』だ。
抑止力に反して、
水のように、
鏡のように、
風のように、
獣のように、
触れれば切れる刃のように…
無意識に、私は世界を内側から完膚なきまでに粉砕し、鏖殺している。
嗚呼、『私』は“此の世”に居てはならない。
此処は私にとって、この上なく不釣り合いで
不似合いだ。
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