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嗚呼、なんて無情。
無情で軽薄で冷酷で冷淡で無粋で――――無様。
嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
嗚呼…己の、この性質が憎いよ。
どんなに憎悪を叫んだって、足りやしない。
この世界は、残酷だ。
そして、この上なく理不尽にできている。
救いがなければ、慈悲もない。
居ても居なくても支障のない存在は、オルタナティブとは別に予め用意されているのだという。
つまり、自分いうものは数あるスペアの内の一つということになる。
そんなものはもはや悪夢、非道い話じゃないか!!
『ムイシキ』
そんな苦悩を一欠片も知りもしない癖に、社会は異端を叩きだした。
排除した。
◆
家族は、私を遺棄した。
廃棄した。
初めから居ない者として扱った。
友人は私を裏切った。
暗躍の限りを尽くし、嫌悪をして、傍を離れて行った。
憎悪を残して。
唯一心を分け与えた獣も、心ない人間の集団に叩き殺された。
しかも、私の目を盗んで。
小さな身に、どれだけの暴虐を受けたのだろう。
冷え切った体液にまみれた小さな身体を抱いて、私は復讐の涙を流した。
それを最後に、私は表から姿を消した。
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