2ー さよならは言わない

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冷たく冷たく張り詰めた空に、灰色の階段がかかる。 真っ白なよそ行きを着て 穏やかな笑顔で、母は旅に出ました。 きっと、空の階をスキップでもしながら昇っているのでしょう。 さよならは言わないよ。 どうしても、 言ってしまえば、そこで想いが途切れてしまうから。 見送りに『さよなら』じゃなく、行ってらっしゃいと笑った私は間違ってるかな?
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