魔王の朝

1/8
前へ
/22ページ
次へ

魔王の朝

「世界の半分をくれてやろう」  目の前の少女……のような少年(らしい)はそう言った。 「世界の半分だと? ふざけるな。俺はお前を倒して、世界を救う」  俺がそう言うと、少年は実に残念そうな顔になって。 「わかった。じゃあね」  立ち上がり、鉄の筒にグリップを取り付けたような物をこちらに向ける少年。  乾いた音が鳴り響いた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加