魔王の朝
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魔王の朝
「世界の半分をくれてやろう」 目の前の少女……のような少年(らしい)はそう言った。 「世界の半分だと? ふざけるな。俺はお前を倒して、世界を救う」 俺がそう言うと、少年は実に残念そうな顔になって。 「わかった。じゃあね」 立ち上がり、鉄の筒にグリップを取り付けたような物をこちらに向ける少年。 乾いた音が鳴り響いた。
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