第一章 空虚の楽園

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その真剣な眼差しと相対するように、エマニュエルは柔和な笑みを浮かべ、そして。 パーティーに誘われたかのごとく、気楽な様子で承諾した。 「勿論、行くよぉ。君に捨てられたら、行くところないしねえ。 アイリーン様とも約束したしねえ」 突然彼の口から母の名前が飛び出して、アイリスはパチパチと目をしばたかせた。 「母上?約束って何だ?」 「んー?君を守るって約束だよお」 「…そうか、そんな約束を…」
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