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苛められという名に続いて、新しいあだ名が付いてしまうような気がする。
「退くだと、何処から?」
「あの、俺いや私の上から降りてください」
「嫌だといったら?」
狐が室町みたいな笑顔で、毛繕いを始める。
降りる気は無いらしい。だが、このままでは授業が始まったときに大変な事になる。
成績が谷底に落ちるように、下がっていってしまう。
「降りてください、お願いします」
「あ、いや、そこまで懇願されるまではないよ?」
狐は照れくさそうに、尻尾で自分の頭を撫でながら俺の上から降りてくれた。
室町ほど融通のきかない奴では無いのかもしれない。
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