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疫病神は俺に背を向けて、今にも襲いかかりそうな状況のレイリュウに向き直る。
「ふふふふふ」
「疫病神、随分久し振りだな」
「いえいえ、そんなに時もたっていないでしょう、せいぜい400年ぶりと言うところですか?」
「そんな所だな」
会話をしながらも、お互いに気を抜いていないのがこの、ピリピリとした空気が俺に伝えてくる。
「なぜ、今更心様を狙う?」
「ふふふふふ、レイリュウさんオニガミは死んだ・・・
時は来たのですよ」
男がコートに手を入れて、ピンク色の長いステッキを取り出した。
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