教室

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「いえ、そういうことではなく」 「ならどういうことだ?」 本気で言っているらしい。 気分を害されたとレイリュウは俺の頭を尻尾で叩いた。 冗談抜きの会話だったようだ。 「あなたを飼うってどういう意味ですか?」 「おお、そう言うことか。簡単だ、普通に犬のように私を飼えといっている」 理解出来ない。 突然現れた、人語(日本語)を解する狐が俺に飼われたい? 一体何の冗談だろう。 この現象は、ドッキリでしたと誰かにいってもらいたい。 そんな期待虚しく、誰にも声をかけられず2限目の授業始めのチャイムが鳴り先生が入ってきた。
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