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それは、ある意味すごいことだがよく考えると怖くもある。
「あの」
さっきから思っていた疑問をぶつけることにする。
「妖怪ですか?」
「ん、知らんかったのか?」
あっさり返されてしまった。
少し悩んだ末に認めるというパターンが一般的なのに。
いや、現実に妖怪なんかいるわけがない。
聞いた俺が今更思い直しても遅かった。
俺の脳は、その答えに納得してしまったようで余り驚いていない。
それとも単に驚き疲れただけなのか。
まあ、今更妖怪だから何だと思っても無駄なようだった。
「私は、江戸時代の首都の崩壊をたくらんだ金色九尾の狐その人だ」
また、レイリュウは自信たっぷりに胸を張った。
四足歩法の動物が胸を張るのは関節的に出来ないと思うが、それも妖怪という設定がカバーしているのだろうと思うことにする。
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