38人が本棚に入れています
本棚に追加
暇潰しで、復讐しようという奴に任せようと思うほど俺も馬鹿じゃない。
普通に無視することにする。
「この私に対して、無視だとお」
半ば切れかけたレイリュウは尻尾を逆立てて俺を睨みつける。
「そろそろ、机から降りてくれないか?」
「もう敬語じゃなくなってる?」
「降りてよ」
「タメ口になった!」
レイリュウは以外とメンタルが弱いようで、尻尾をだらんとたらすとよたよたと机を降りた。
「どうも」
「近藤いっておくがな、私は強いんだぞ凄いんだぞお前なんか一捻りなんだぞ」
その言葉は、確かに本当のことだと思う。
だが、苛められの俺の前では無力だった。
毎日脅される生活、それが皮肉にも役にたった。
最初のコメントを投稿しよう!