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俺はレイリュウの首を猫を掴むように掴ん持ち上げてみる。
「な、何をする」
レイリュウは怯えているようで、俺の目をじっと見つめている。
「復讐はしないわかった?」
「わ、わかった」
仕切りに頷くレイリュウを俺は床にはなしてやった。
レイリュウはぶるっと体をふるわせると、不思議そうに俺の体を見る。
「何故だ、何故この私がこんな人間に軽くあしらわれる?」
「こんな人間で悪かったな」
「おかしい、そもそもどうしてこいつには私の姿が見えるのだ?」
レイリュウは一人で教室内をうろうろしながら何かを呟いている。
黒板にはよくわからない方式が並んでいて、先生は笑い話を始めていた。
聞き逃した、今学期の成績を落とすとかなり危なくなる。
急いで俺は、教科書と黒板をにらめっこし始める。
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