38人が本棚に入れています
本棚に追加
弁当箱をレイリュウに向けると、ごくっと生唾を飲み込んだ音が聞こえてきた。
「で、では一つだけ」
レイリュウは手で、卵焼きを掴むと器用に口に入れた。
「うまい!」
喚起の叫びと共に、レイリュウの腹が大きく鳴る。
「いいよっ、全部食えよ」
レイリュウは目を輝かせて、弁当箱に顔をつっこんで食べ始めた。
あれほど、不気味感を出していた狐が今弁当を美味しそうにほおばっている。
これが本来のレイリュウ何だろうか。
だとしたら別にかってやっても良いかも知れない。
最初のコメントを投稿しよう!