昼休み

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弁当箱をレイリュウに向けると、ごくっと生唾を飲み込んだ音が聞こえてきた。 「で、では一つだけ」 レイリュウは手で、卵焼きを掴むと器用に口に入れた。 「うまい!」 喚起の叫びと共に、レイリュウの腹が大きく鳴る。 「いいよっ、全部食えよ」 レイリュウは目を輝かせて、弁当箱に顔をつっこんで食べ始めた。 あれほど、不気味感を出していた狐が今弁当を美味しそうにほおばっている。 これが本来のレイリュウ何だろうか。 だとしたら別にかってやっても良いかも知れない。
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