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私をなめるなとレイリュウは俺を睨む。
「元々、この教室に来たのはお前に合うためだからな」
「どういうこと?」
「妖怪、オニガミ様の子 近藤 心」
俺のフルネームをレイリュウはいう。
「驚くのは無理もない、心様には真実を隠すようにとのお達しだからな」
レイリュウはニヤリと笑った、その笑顔は、あの男とも室町ともちがいとても頼もしく見えた。
「しかし、心様が奴に合ったのならば真実を開かすようにともあります」
「奴、暗闇の男のことか?」
「その様子だと出会ってしまったようですね」
尻尾を左右に一回振ったレイリュウは周囲を見回した。
よほど大事な事なのだろうか、レイリュウは教室のカーテンを締め始める。
「さて、と」
カーテンを不器用な手ですべて締め終わった、レイリュウがはあっと息を吐き出す。
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