昼休み

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「心様、心して聞いてください」 急に敬語になったレイリュウが、神妙な顔で俺をみる。 「あなた様は、オニガミ様の子なんです」 「・・・・・」 「あなた様は人間の家族に育てられて入るだけで実際はオニガミ様の子なんです」 何を言っているんだ。 俺の親は、家にいて・・・それが偽物だって言うのか。 「待ってくれ、それじゃ俺が妖怪みたいな言い方じゃないか」 「はい、妖怪ですよ」 言い切られた。 だが、レイリュウが嘘をついているようにはどうしても見えなかった。 「本当に俺は妖怪なのか?」 何かの間違いであってほしい。 「はい、100%純粋なヨーカイです」 そんな商品のキャッチコピーみたいに言われても。
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