能力者

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「良いですよ」 言うが早いかレイリュウは狐の姿になった。 「この姿は、歩幅が心様とあわせにくいので・・・その」 何かをねだるようにパタパタと尻尾を振る。 あのピンクの男の時とは違い、尻尾は一本だけだった。 「心様の肩に乗って良いですか?」 レイリュウは軽やかに俺の肩に飛び乗ってそのまま襟巻きのように首に巻きついた。 レイリュウの体温が伝わってきて、暖かかった。
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