幼少時代

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ーある日のこと。 ちょうど半袖から長袖に変わる季節だった。 私は5歳。幼稚園の年長になっていた。家の都合で4歳からは幼稚園に通っていた。 お昼すぎ、いつものように、幼稚園バスが家の近くまで送ってくれた。 お迎えに、うちは誰も来てくれない。もちろん家にも誰もいない。 1人で帰宅し、制服から私服に着替えて、友達を呼びにいった。 「まきちゃん、遊ぼ~」 まきちゃん家はうちから近かった。小さな弟がいたせいか、お母さんは家にいつもいた。しかし、笑顔はあまりなく、怒ってばかりだった。 「早く帰るのよ!」 まきちゃんと私は、近所の公園へ行くことにした。
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