幼少時代

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家の近くの川は、いつもはつり橋を渡るためにしか行かないが、私達は初めて川の下に降り、近くまで行ってみた。 「水、冷たいね。」 まきちゃんの言葉に、私はハッとした。 吸い込まれるように、川を眺めていたからだ。 「向こうまで行ってみない?」 まきちゃんの誘いに、私はすぐにうなずいた。 …向こう岸までたどりつけたら、何かが変わるもしれない。 そう信じながら。
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