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私とまきちゃんは、石から石へと飛び移る。
最初は楽しかった。
遊び感覚だった。
―次第に私は遊びであることを忘れていく。
「もうやめとこっか」
まきちゃんの声は、おぼろげにしか聞こえず、頭の中に入ってこない。
石から石へ飛び移るうちに、私は川の中へ入ってみようと思うようになっていった。
…私がいなくなったら、心配してくれるかな。
…私が死んだら、みんなどう思うかな…。
そんなことしか考えていなかった。
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