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「いやぁ…穏やかじゃないねぇ。人のプライベート勝手に調べて…」
「「!!!」」
二人のすぐ後ろに張本人が立っていた。雪雨太夫は軽い身のこなしで後ろに下がる。ゲンジは懐から短刀を取り出すがすぐに動きが止まった。
カチャ…
「おかしな事はしない方がいい…こちらの銃に短刀では…勝ち目はなかろう」
あっという間に黒崎の手下に囲まれる。
「姉さん!!」
そこに現れたのは撫子。雪雨太夫の付き人をしている。実は本作のヒロインである。
「撫子!!来たらあかん!!」
「…あんた達、雪雨姉さんに手出したらどうなるかわかってんの!?」
「これはこれは…美しいお嬢さん。もったいないが…ここで3人揃って死んで頂かなくてはなりませんねぇ。美女が二人も死なれてはこちらも心苦しい思いですがね。」
撫子はすぐに黒崎の手下に取り押さえられてしまう。
「いや!!!放してよ!!」
撫子を見かねた雪雨太夫が静かに口を開いた。
「…ここでうちらを殺しても、あんたの悪事はすでにマスコミの手中や。大人しく堪忍せぇな…」
「なんだと…」
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