~プロローグ~謎の小さな物体

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「おーい、翳ちゃん!何してるのー?」 「見て分からないか?昼寝だ。」 「じゃ…。添い寝しようか…ぐはっ!」 すかさず、脇腹に右ストレートを入れる。 「翳ちゃん…。ひどい…。グスン…。これでも会長なのに…。」 こいつは、腐れ縁の友達「名瀬川凉」。 現会長。 「お前が、キモいこと言うからだ。」 「つれないなー、翳はー。そんなだから彼女出来ないんだよ?」 「凉…。殺るぞ…?」 禍々しく真紅に輝く大鎌を、異空間から取り出す。 「翳ちゃん…怖いよっ!」 「にしては、凉?顔がにやけてるぞ?いかにも、殺し合いがしたい顔だぞ?」 「ありゃ?ついつい、翳ちゃんの殺気に反応しちゃった てへっ!」 右ストレート。 「だから、キモい。」 「翳ちゃん 容赦ないなー。」 「で…?自分に用か?ないなら昼寝の続きをしたいんだが?」 「あっ!忘れてた!生徒会の会議をするよっ!」 「それぐらい、携帯で連絡しろよ。」 「だって、翳ちゃん携帯でないじゃん!」 「当たり前だろ。面倒くさい。」 「だから、会長が直々に呼びに来たのだっ!」 威張ってる会長を見て、ちょっとムカついたがいつもの事だ。 「行くか。凉。」 「行こう、行こう!」 凉と一緒に、東棟にある生徒会会議室に向かう。 「ただいまっ!お待たせっ!」 「おっかえりー!」 「お帰りなさいませ 会長。」 「おっせーぞ、会長!」 「だって、翳ちゃん呼びに行ってもんっ!」 「なるる。」 「また、翳さんですか…。」 「翳先輩…。もう少し会議出てください!」 「あぁ、すまん。今度から善処する。」 素っ気なく返事をする。 一同「はぁ…。」 「さて、出席者確認!」 「副会長。翳ちゃん!」 「あいよ…。」 「同じ副会長。玖美さん!」 「はい。」 「会計。真菜ちゃん!」 「あぃ♪」 「書記。霞!」 「おう!」 「全員いるね!では会議と言いたいけど…。」 「どうした?凉?」 「さっきこんな物拾ったんだけど…。みんな何か分かる?」 「わっかんねーな。」 「私も、見たことないですね。」 「何故、ここにあるんだ!?」 「翳ちゃん知ってるのー?」 「何かボタンあるー、ぽちっとな(笑)」 「押すなっ!」 まばゆい光が、会議室を包む。 ~プロローグ~終わり
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