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さっきから。
後ろからものすごーく視線を感じるんです。
「あの……光くん何かよう?」
「………別にー」
…いやいや。
「別にー」
…じゃないでしょう!
だったらなんでジッと見てくるのさ…!
ってか、ちゃっかりタメ語だったし!
「………っ//」
光くんの方に振り返ったせいで
僕たちは見つめ合う形になって…。
恥ずかしくなった僕は視線をそらして。
「…そんなに見られると恥ずかしいんだけど」
「じゃあずっと見てます」
「えっ…//」
えっ、何々?!
どうゆうこと?!
それは、つまり……?
一度も僕から目を反らすことなく
ただただジーっと光くんは見つめてくる。
「あの…光くん//?」
「だって桃先輩可愛いんだもん」
「だもん」…って//
光くんの方が可愛いじゃないかぁぁぁ…//
「あれ、先輩顔赤いですよ」
「…え、そそそそんなことないよ!」
「何動揺してるんですか」
「ど、動揺なんかしてないもんっ」
こんなことを真っ赤な顔で言っても説得力はなくて。
「そんな顔してたら俺期待しちゃいますよ…」
意地悪く笑った光くん。
「き、期待ってなんだよ…っ//」
って言ってしまった僕だけど
僕も少し期待していることは
ここだけの秘密だよ。
end
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