綻び

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綾「そんな事が...。 じゃぁ、真崎 凜を潰す事は、御坂会長も承諾済みと考えていいね?」 貴「勿論さ。流石の親父も、優の話をしたら怒ってね、更に君が出て来ると聞いて、凜を完全に見放すらしいよ?」 貴也の父、現当主御坂 博貴は、優だけでなく綾人まで巻き込んだ事で、凜の制裁を黙認、そして妹夫婦への援助も断ち切る決断を下した 綾「フフフッ これであの子が頼れる場所が一つ消えたね。こうして、周りの人が次々と消えていく。 凜君はいつ、自分の過ちに気付けるのかな?」 貴「期待するだけ無駄だろうね。すべて自分中心 だと思っているのさ。  そんな子供は、最後まで 自分の非を認めない」 綾「厳しいねぇ。まぁ  焦らず周りからってのも いいでしょ。あぁそうだ 今日の放課後、奏と雅孝 それに親衛隊の子達と話し合いするんだけど、貴也さんも参加する?」 貴「そうだね。私も影ながら手伝わせてもらうし 奏君達の誤解も解いておこうか。場所はこの部屋を使うといい。凜に見られた所で、君の編入についてだと言えばいいさ」 綾「じゃぁ、奏達に伝えておくね。僕はそれまで 寮の部屋にいるから。  優が起きたら、参加するか聞いておいてね」 貴「分かった。それではまた放課後に...」 貴也との話し合いを終え 寮へ向かう綾人の顔は、 これからの事が楽しみだと言わんばかりの笑顔 そして携帯を取り出し、誰かへ連絡を取る 綾「もしもし?そう、綾人だよ。今日の放課後、理事長室においで? ...うん、僕も行くよ とても楽しい事があるんだ。 ..うん..うん、フフッ 僕も 愛してる。じゃあね」                             
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