三上 海斗編

4/21

2451人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ
あの後、何時も通りの生徒会イベントも済ませ、教室へ戻ってきた 凜とはクラスが違う為、 何事もなく時間が過ぎて 放課後を迎えた クラスが違うのは唯一の救い。5日に1回くらいは捕まる事なく帰れるんだ 今日はそのラッキーな日 だったようだ 寮の部屋へ帰り、鍵を掛けて漸く一息つく 海「疲れた...。 皆して毎日凜追っかけて よく飽きないもんだ..俺にはよく分からん」 学校内であまり話さないせいか、寮室では独り言が増える。一人部屋だからいいんだけど... 海「やっぱ今日もあの子に癒してもらわなきゃ」 そう呟いて自室のドアを開ければ、ベッドの上に座った大きなクマが迎えてくれる 海「アラン~ただいま!今日も愚痴聞いてくれないかー?」 ぬいぐるみに話し掛けるとか、かなり痛い子になっているが気にしない 3人の姉に可愛がられて 育った結果、気付けば、ぬいぐるみや小物、お菓子作りが趣味の乙メンに なっていた 見た目とのギャップが有りすぎて誰にも話せない たまにネットで知り合った乙メン仲間と語り合うくらいだ。 現実の仲間も欲しいけど 気持ち悪がられて、更に孤独になりそう...
/208ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2451人が本棚に入れています
本棚に追加