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その帰り、生徒会連中が凜を囲んでいるので少し後ろを歩いていたら、気になる話を耳にした
「ねぇ聞いた?親衛隊総 隊長の藤宮先輩が、僕ら隊員の為に毎週水曜日にお菓子作りを教えてくれるんだって!」
「知ってる!何でも藤宮先輩の友達に海外の有名 パティシエに習った人がいるみたいで、わざわざ 呼んでくれるって!」
「しかも風紀の夏樹先輩と一緒に理事長に掛け合って、東棟の第2調理室の使用許可まで取ってくれて!!」
「やっぱり藤宮先輩って 素敵だよねー!!」
「あ、そろそろ部屋に戻ろうよ!この話は親衛隊内だけの秘密だし、万が一生徒会に知られたら中止になっちゃう!」
パタパタッと小走りに去っていく後ろ姿を見ながら、 頭の中で今の話を反芻し 気付けば部屋に戻ってきていた
海「アラン君、さっきの話は本当かなぁ?生徒会連中は凜に夢中で聞こえてなかったっぽいけど、理事長がそんな簡単に許可だすかなぁ?
……でも気になる!!有名パティシエの弟子だって!きっとすごく美味しいお菓子作れるんだろうな!
親衛隊しか駄目なのかなぁ?少し覗くくらいなら 平気だよね?!」
もし見つかったら……という不安もあるけど、好奇心と乙メン心には勝てない
すでに頭の中では、水曜日どうやって凜から逃れるか?で一杯だった
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