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部活動見学、みたいなのが終わってから蓮は真っ直ぐに家に帰った。家に着くと自分の部屋のベッドに寝転がった。そして今日あった出来事を思い出していた。
「(夢のようで夢じゃない…この部活に僕の求めるものはあるのだろうか)」
誰にも言った事のない、叶わないと諦めていた夢『自由』がもしかしたら、この部活で叶うかもしれないという希望がもてた時だった。
次の日、生徒会についてなどの話し合いがあると言う事で、全校生徒が体育館に集まった。
「(面倒だなぁ)…うん?」
知ったような人影を蓮は見た。
『それでは生徒会長と副生徒会長からお話をしてもらいます』
司会役の人が言うとステージにその二人が上がった。
「!(え!副生徒会長って…昨日会った…)」
「副生徒会長の三森 奏です。分からない事や学校に関する事は何でも言ってください」
「…」
蓮は唖然としていた、あの図書館で出会ったのとはあまりにも違い過ぎていたからだ。
「(あんな爽やかそうで、優しそうな人だったっけ?)」
蓮は図書館での三森 奏を思い出していた。クールそうで喋る事を苦手として自分勝手そうな感じがしたからだ。
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