『螺旋上の図書館』

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驚きながら悩んでいると、いつの間にか二人の話しは終わっていた。 『次に生徒会書記の人に話しをしてもらいます』 「(えー!!)」 ステージに上がったのは、美咲沢 香苗だった。 「(美咲沢先輩って生徒会の書記だったんですかぁ…ってあの部活の人達って…凄い人達だったんですか!?)」 「新しく入った新入生の人達は分からない事が多いかも知れませんが、生徒会は生徒のためにあります。困った事やトラブルはきがねなく言ってくださいね」 「…」 美咲沢の態度や姿勢は、まるでお嬢様のようだった。 「(まさか!時雨先輩も生徒会なんじゃぁ)」 蓮は生徒会の人達が座る、場所を凝視しながら探した。 「…(いない、…あ!2学年のいる場所にいた。ちょっとほっとしたな)」 蓮はちょっとだけほっとした、それは自分自身が普通でも大丈夫だと安心したからだ。 「(でもよく考えたら、昨日のあの部活で僕は普通じゃないよなぁ)」 『これで生徒会による挨拶を終わります。』 そしていつの間にか話しは終わっていた。
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